モニターアームは、一度付けたら数年は付けっぱなしになる機材です。だからこそ買い替える理由が生まれにくい。
私はエルゴトロンのLXを4年ほど使っていました。定番と言われるだけあって不満らしい不満もなく、正直このまま使い続けるつもりでした。
そこにCOFOというメーカーの製品を見つけて、試しに買ってみたのが数か月前です。結論から言うと、乗り換えて正解でした。
※本記事にはアフィリエイトリンクが含まれます。価格は2026年8月時点のものです。
エルゴトロンのシングル2本を、COFOのデュアル1台にまとめた
これまではエルゴトロンLXのシングルアームを2本、それぞれ独立してデスクに固定していました。2画面環境を作るなら普通のやり方だと思います。
今回買ったのはCOFOの無重力モニターアーム Pro デュアル。1本の支柱から2本のアームが伸びるタイプです。

載せているのは左がBenQ EW2880U(28インチ4K)、右がDell P3223QE(31.5インチ4K)です。サイズの違う2枚という、わりと扱いにくい組み合わせだと思います。
2本を1台にまとめて何が変わったかというと、デスクの端の占有が半分になりました。クランプが2箇所から1箇所になるので、その分だけ天板が空きます。
ただし、これは**「シングル2本 → デュアル1台」という構成変更による効果**であって、COFOだから得られたものではありません。エルゴトロンにもデュアル用のモデルはあるので、ここはメーカーの差ではない、という点は正直に書いておきます。
いい意味で「重厚感がない」
エルゴトロンを触ったことがある人なら分かると思いますが、あのアームはとにかく塊感があります。手に持つとずっしりくるし、動かすときも「機械を動かしている」感触です。
COFOはそこが明確に違います。軽やかで、必要以上の重々しさがない。
かといって頼りないわけではありません。固定はしっかりしていて、モニターが下がってくることも、揺れが残ることもない。数か月使って、位置がずるずる落ちてきた経験は一度もありません。
これは好みの分かれるところだと思います。「重い=しっかりしている」という安心感を求める人にはエルゴトロンのほうが合うはずです。
私の場合は、同じ安定感がもっと軽い触り心地で得られるなら、そちらのほうがいいという結論になりました。
普段の調整に六角レンチがいらない
これが一番大きい違いです。
エルゴトロンLXは、モニターの重さに対する張力(テンション)の調整を付属の六角レンチで行います。モニターを替えたときや、アームが下がってくるようになったときは、工具を出してくることになります。
COFOはモニターの保持力を手回しのノブで調整できます。COFO公式も「手動でモニター保持力を調整可能なノブ搭載」を特徴として挙げていて、ここは設計として意図された差です。

裏側から見るとこんな見た目です。白い筐体で、エルゴトロンの黒く武骨な塊感とはだいぶ印象が違います。
以前、ノートPCの縦置きスタンドを六角レンチ不要のUGREEN製に買い替えた話を書きましたが、感じたことはまったく同じです。
工具が必要というだけで、「ちょっと調整してみるか」という気が起きなくなる。手で回せることの価値は、スペック表には出てきません。
位置調整がとにかくスムーズ
日々の上下左右の移動も気持ちよく決まります。
片手で押した位置にそのまま止まる感覚で、行き過ぎて戻す、というやり直しがほとんど起きません。
姿勢を変えたときや、机の上で作業スペースを空けたいときに、億劫にならずに動かせる。これも数値化しにくいけれど、毎日効いてくる部分です。
気になった点:設置場所を変えるときは面倒
正直に書きます。アームの設置位置そのものを変えたいときは、それなりの手間がかかります。
手順としては、まずアーム部分を支柱から取り外し、そのうえで固定ネジを六角レンチで緩める必要があります。手回しノブで完結するのはあくまで「日々の調整」であって、「設置のやり直し」ではありません。
普段の調整が工具レスなだけに、ここのギャップは少し感じます。
とはいえ、モニターアームの設置位置を何度も変える人はそう多くないはずです。一度決めたら動かさない前提なら、実用上ほぼ問題になりません。
逆に、デスクのレイアウトを頻繁に組み替える人や、複数のデスクで使い回したい人にとっては、ストレスになる可能性があります。
スペック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対応モニターサイズ | 17〜40インチ |
| 耐荷重 | 約2.5〜14kg |
| VESA規格 | 75×75mm / 100×100mm |
| 取り付け方式 | クランプ式(天板10〜50mm)/ グロメット式(10〜55mm) |
| 本体重量 | 約6.5kg(デュアル) |
| 保証期間 | 1年 |
出典: COFO公式サイト
エルゴトロンLXと比べてどうか
数字の上での違いをまとめると次のようになります。
| 項目 | COFO Pro | エルゴトロン LX |
|---|---|---|
| 対応サイズ | 17〜40インチ | 34インチまで |
| 耐荷重 | 2.5〜14kg | 3.2〜11.3kg |
| 保証 | 1年 | 10年 |
出典: COFO公式サイト / エルゴトロン楽天市場店(45-241-224)
対応範囲はCOFOのほうが広く、大型モニターや軽量モニターまでカバーします。エルゴトロンLXの対応下限は3.2kgなので、軽量な小型モニターを載せたい場合はCOFOのほうが選択肢に入りやすいです。
私の構成でいうと、BenQ EW2880UはBenQ公式によるとスタンドなしで約5.29kg。Dell P3223QEはスタンド込みで9.9kg(価格.com)なので、スタンドを外した実際の負荷はこれより軽くなります。
どちらも31.5インチ・28インチなのでエルゴトロンLXの34インチ枠にも収まっており、スペック上はどちらでも載る構成でした。ここは乗り換えの理由になっていません。
一方で保証は10年と1年で大きく開いています。エルゴトロンはガススプリングではなく独自のコンスタント・フォース技術を使っており、経年劣化に強いことを売りにしている製品です。ここは明確にエルゴトロンの強みだと思います。
私は4年使ったエルゴトロンが劣化していたわけではありません。壊れたから買い替えたのではなく、使い勝手を取りに行った乗り換えです。この前提は正直に書いておきます。
こんな人に向いている / 向いていない
向いている人
- 日々のモニター位置調整を工具なしでやりたい人
- エルゴトロンの重さ・武骨さが好みに合わなかった人
- 35インチ以上の大型モニターを載せたい人(エルゴトロンLXは34インチまで)
- 3.2kg未満の軽量モニターを載せたい人(LXの対応下限を下回る)
向いていない人
- 設置場所を頻繁に変える人(アームを外して六角レンチが必要)
- 長期保証を重視する人(COFOは1年、エルゴトロンは10年)
- 重量感のある作りに安心を感じるタイプの人
価格・コスパについて
COFO公式の参考価格はデュアルで32,980円(税込)、シングルで21,980円(税込)です(COFO公式サイト、2026年8月時点)。
エルゴトロンLXのシングルを2本そろえる場合と比べて、劇的に安いわけではありません。価格で選ぶ製品ではないというのが率直なところです。
そのうえで、支柱がひとつにまとまることと、日々の調整が工具なしで完結すること。この2点に価値を感じるなら、十分に納得できる価格帯だと思います。
まとめ
- エルゴトロンLXのシングル2本から、COFO 無重力モニターアーム Pro デュアル1台に集約した(支柱がまとまる効果はCOFO固有ではなく、デュアルモデル共通)
- いい意味で重厚感がない。それでいて固定はしっかりしていて、モニターが下がってこない
- 保持力の調整が手回しノブでできる。普段の運用で六角レンチを出さなくてよくなった
- 位置調整が片手でスムーズに決まるので、動かすことが億劫にならない
- 設置場所を変えるときだけは面倒。アームを外して六角レンチでネジを緩める必要がある
- 対応サイズ・耐荷重の範囲はCOFOが広いが、保証はエルゴトロンの10年が圧倒的
4年使ったエルゴトロンに不満があったわけではありません。それでも乗り換えてよかったと思えているのは、毎日触る部分のストレスが減ったからです。
今のアームの調整に工具を出すのが面倒だと感じている人、エルゴトロンの重さが手に合わなかった人には、素直におすすめできます。