動画を撮るのに、三脚もジンバルも持たなくてよくなりました。

2025年にDJI Osmo Pocket 3を買いました。価格は6万円強です。以来、旅行にも散歩にも持ち出しています。

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このカメラのレビューは世に山ほどあります。なのでこの記事では、私が実際に撮った映像をそのまま置くことにしました。カタログスペックではなく、素人が片手で歩きながら撮るとどうなるかの記録です。


選んだ理由は、ジンバルの性能と画質

購入の決め手はこの2点だけです。

ひとつはジンバルの性能です。DJI公式の仕様ではパン・チルト・ロールの3軸構成とされていて、これが本体と一体になっています。

もうひとつが画質です。同じく公式仕様では1インチCMOSセンサーとされており、この手のコンパクトなカメラとしては大きめのセンサーです。

逆に言えば、それ以外の機能で選んではいません。


実際に撮った動画|三脚もジンバルも持たずに山寺を歩く

2025年11月22日、神奈川県南足柄市の大雄山最乗寺を歩きました。持って行ったのはOsmo Pocket 3の1台だけです。

三脚なし、外付けジンバルなし。大半が歩きながら片手で撮っただけの映像です(冒頭の県道だけ車内から撮っています)。無加工・無補正でつないでいます。

8分半ほどの動画です。杉並木の県道から参道、石段、境内の紅葉までを順に歩いています。

この動画が、この記事で一番言いたいことです。歩行中の映像がどこまで見られるものになるかは、スペック表を眺めても分かりません。


作例を見て気づいたこと

上の動画から静止画を切り出して、気づいた点を挙げます。あくまで私が撮った1本の範囲での話です。

歩きながらのカットは、1コマ単位では流れていた

杉の木立と石段。歩きながら撮ったため画面全体が流れて写っている

これは石段を登っている途中のカットを1フレーム抜き出したものです。被写体が流れています。

動画として再生する分には気になりませんでした。ただ、そこから静止画を切り出そうとするとこうなります

ジンバルが抑えるのはカメラの揺れなので、シャッターが開いている間の像の動きは別の話になります。とはいえ設定次第で変わる部分でもあり、単に私の撮り方や設定が詰められていないだけかもしれません。断定はしないでおきます。

いずれにせよ、歩きながら撮った映像から写真を取り出したいなら、止まって撮ったほうが確実だと思います。

逆光では光の筋が入る

鐘楼と紅葉。画面左上から斜めに光の筋が伸びている

木漏れ日を透かして撮ると、画面を横切る**光の筋(フレア)**が入りました。上の写真では左上から斜めに伸びています。

もっとも、これは強い逆光ならどんなレンズでも起きる現象で、このカメラ固有の欠点ではありません。作例として置いておきますが、欠点として数えるつもりはありません。

色は素直に出ていた

鐘楼を見上げた構図。屋根の上に赤と緑の紅葉が重なっている

こちらも撮って出しで、彩度はいじっていません。紅葉の赤と屋根の木部が、見たときの印象に近い色で出ていました。

杉並木に囲まれた県道を車内から撮影

空が白く飛んでいる一方で、日陰の杉の幹はディテールが残っています。明暗差の大きい林の中での挙動は、この写真で判断してもらうのが早いと思います。


アイスランドでも問題なく使えた

2025年末から2026年初にかけてのアイスランド旅行にも持って行きました。この旅では348ファイルをこのカメラで撮っています。

心配だったのは寒さです。結論を言うと、特に困ることはありませんでした。

冬のアイスランドの旅程そのものは冬のアイスランド旅行記に、持ち物はオーロラ遠征の持ち物リストにまとめています。


不満点はバッテリー

強いて挙げるならここです。

公式の仕様では166分とされていますが、これは「25℃の室温環境下で1080p/24fps動画撮影時」の測定値です。4Kで回せば当然これより短くなります。

充電は速く、公式では**DJI 65W充電器使用時に16分で80%、32分で100%**とされています。ただし外で電池が切れたときに充電器を挿す場所があるとは限りません。

そして追加バッテリーが高いです。純正の「Osmo Pocket 3 バッテリーハンドル」はDJI公式ストア9,570円、駆動時間を約62%延ばせるとされています。

本体が6万円強のところに、さらに1万円弱。この価格設定は正直なところ、気軽に足す気になりません。


他のカメラとの使い分け

カメラを3台持っていますが、役割は分かれています。

機材 役割
Osmo Pocket 3 歩きながらの動画
OM-3 写真
Insta360 GO Ultra 撮りっぱなしにしておく用途

Osmo Pocket 3は動画専用という位置づけです。写真を撮りたい場面ではOM-3を出します。

Insta360 GO Ultraは性格が違って、構えて撮るというより回しっぱなしにしておく使い方をしています。

つまり「1台で全部やる」ためのカメラとしては使っていません。動画を撮ると決めた日に持ち出す1台です。


スペック

DJI公式の仕様ページより主要な項目を抜粋します。

項目 内容
センサー 1インチCMOS
動画 4K 3840×2160@60fps(スロー時120fps)
画面 2.0インチ / 556×314 / 700ニト
ジンバル 3軸(パン・チルト・ロール)
バッテリー 166分
重量 179g

なお動画の最大解像度は4K/60fpsで、スローモーション時に120fpsまで対応します。


後継機のOsmo Pocket 4が出ています

2026年8月時点で、後継機のOsmo Pocket 4が販売されています。DJI公式ページによると、1インチCMOSは据え置きで、4K/240fps・14ストップのダイナミックレンジ・2倍ロスレスズーム・107GB内蔵ストレージ・2インチ1000ニトの画面などが挙げられています。

私が使っているのは3のほうで、4は触っていません。あくまで公式の記載を並べておくにとどめます。


まとめ

  • 2025年に6万円強で購入。選んだ理由はジンバルの性能と画質の2点
  • 三脚も外付けジンバルも持たず、片手で歩きながら撮れる
  • ただし歩行中のコマは流れていたので、静止画の切り出し目的なら止まって撮ったほうが確実(設定の詰め方次第かもしれません)
  • アイスランドの寒さでも問題なし
  • 不満はバッテリー。追加のバッテリーハンドルが9,570円と高い
  • 写真はOM-3、撮りっぱなしはInsta360 GO Ultraと役割を分けて使っている

動画を撮ると決めた日に、1台だけ持って出る。 そういう使い方をするなら良いカメラだと思います。逆に「これ1台で写真も動画も」と考えているなら、期待の方向が違うかもしれません。

旅に持っていく3台の使い分けは、旅にカメラを3台持っていく理由にまとめています。

なお、この記事で使った動画はYouTubeチャンネル「エンジニア散歩」で公開しています。カメラ1台だけ持って歩く、という趣旨のチャンネルです。