イタリア旅行というと、ローマやフィレンツェ、ヴェネツィアあたりが定番でしょうか。

私が5日間かけて回ったのは、地中海に浮かぶシチリア島です。レンタカーで島の東岸から西端まで走り、透明な海と崖の上の街を見てきました。

7年前の旅なので、料金や道路事情はもう当てになりません。それでも景色の記憶だけははっきり残っているので、写真と一緒に振り返ります。

⚠️ この旅行は 2019年6月のものです。料金・運航路線・道路事情などは変わっている可能性が高いので、実際に行かれる際は必ず最新情報をご確認ください。

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旅程のまとめ

日程 行き先
1日目 ミュンヘンから空路カターニアへ → シラクーサ
2日目 タオルミーナ
3日目 内陸を横断 → エリチェ → トラーパニ泊
4日目 トラーパニ → 再びタオルミーナ → カターニア
5日目 カターニアから空路ナポリへ

カターニアを起点に、東岸と西端を往復する形になりました。島内の移動はすべてレンタカーです。

なお費用は記録が残っておらず、この記事では割愛します。


ミュンヘンから空路でシチリアへ

この旅はドイツのミュンヘンから始まりました。現地に駐在している知人に会うのが目的で、そのあと南へ飛んだ形です。

飛行機の翼越しに見える雪をかぶったアルプスの山々

機内から見えたのは、雪をかぶったアルプス。この山を越えた先が地中海だと思うと、同じヨーロッパでも振れ幅の大きさを感じます。

カターニアに着いてすぐレンタカーを借り、そのまま南のシラクーサへ向かいました。


シラクーサ|海の透明度に驚いた

最初の目的地はシラクーサ旧市街は「オルティージャ島」という小さな島にあります

オルティージャ島の海岸線。透き通った浅瀬の先に街並みが続く

着いて最初に驚いたのが、海の透明度です。岸壁のすぐ下に石が一つひとつ見えるレベルで、街のすぐ横にこの水があるという事実が、しばらく飲み込めませんでした。

島の南端側は、城壁がそのまま海際まで続いています。

海沿いに続く石造りの城壁とアーチ門。左手はすぐ海

マニアーチェ城という要塞で、石の壁と海の距離がほとんどないのが独特です。


タオルミーナ|海とエトナ山を一度に見る

2日目に向かったのが、東海岸の高台にあるタオルミーナです。

タオルミーナの高台から見下ろす海岸線。奥に山頂を雲に隠したエトナ山がそびえる

街が斜面にあるので、どこを歩いても眼下に海が広がります。そして奥にそびえるのがエトナ山。この日は山頂に雲がかかっていて、稜線だけが見えていました。

海の色と山の大きさが一度に視界に入る、贅沢な眺めです。

海沿いに下りると、タオルミーナの象徴である入り江があります。

イゾラ・ベッラの入り江。青い海に小さな島と浜が続く

イゾラ・ベッラという小さな島です。上から見下ろす形になるので、浅いところから深いところへ変わる海の色がそのまま見えます。


内陸の山あいを走る

3日目は島の東から西へ、内陸を横断しました。

丘陵地帯の道路脇に停めた赤いレンタカーと、広がる緑の風景

海のイメージが強いシチリアですが、内陸に入るとなだらかな丘陵と農地が延々と続きます。同じ島とは思えない風景の変化でした。

途中、山の上の町にも立ち寄りました。

「PETRALIA SOPRANA」と書かれた町の案内看板

正直に言うと、この町の名前は覚えていませんでした。写真を見返して、案内板の文字でようやく分かったのがこの記事を書いたときです。

ペトラリア・ソプラーナ。案内板の説明文によれば、標高1147mでパレルモ県のなかで最も高い場所にある自治体だそうです。計画して行った場所ではなく、道すがら車を停めただけの立ち寄りでした。

こういう予定になかった町に寄れるのが、レンタカー旅の面白いところです。


エリチェ|崖の上に立つ城

3日目の午後に着いたのが、島の西端に近いエリチェ山の上にある街です。

エリチェの崖の上に立つ城。眼下に緑の斜面が広がる

崖の上に城が建っているという、この景色。この旅で一番強く記憶に残ったのが、ここでした。

守るために高いところへ建てた、という機能がそのまま風景になっている。理屈で分かっていても、実物を前にすると迫力が違います。

エリチェから見下ろす海岸線。霞んだ空の下に岬と海が広がる

街からは海まで見渡せます。この日は少し霞んでいましたが、かえって、ずいぶん遠くまで見えているのだと分かりました。

細い道に迷い込んでバックで脱出した

エリチェで一番大変だったのは、景色ではなく運転でした。

城を目指して走っているうちに、とんでもなく細い道に迷い込んでしまったんです。前にも進めず、切り返すスペースもない。結局、来た道をバックで戻るしかありませんでした。

山の上の古い街は道幅が車のサイズを前提にしていません。カーナビの言うとおりに進むと詰むことがある、というのはこの日の教訓です。

この日はふもとのトラーパニに泊まりました。


4日目|西端から東へ戻る

4日目は、西端のトラーパニから東のカターニアへ戻る日でした。

ルート上にタオルミーナがあったので、そこも通っています。そのままカターニアへ戻り、翌朝の便でナポリへ飛びました。


シチリアの食事

グリルしたカジキのステーキ、副菜、パン、飲み物が並んだテーブル

写真に残っていたのがカジキのグリルです。地中海に囲まれた島だけあって、メニューには魚介が多く並んでいました。

イタリア=パスタやピザというイメージだと、魚料理の多さは意外に映るかもしれません。


レンタカーで回って感じたこと

シチリアはレンタカーが正解でした。

見どころが島全体に散らばっているのが一番の理由です。シラクーサ(南東)、タオルミーナ(東)、エリチェ(西端)と拠点が離れているので、公共交通でつなぐと移動だけで日程が終わりかねません。

そして前述のとおり、内陸の町に寄れること。ペトラリア・ソプラーナのような場所は、車がなければまず通りません。ここが旅の印象を大きく変えてくれました。

一方で、山道と旧市街の細い道は覚悟が必要です。前述のとおり、エリチェでは細い道に迷い込んでバックで脱出するはめになりました。運転に不安がある人は、拠点を絞る旅程にしたほうが安全だと思います。

宿についても、カターニアのように拠点にしやすい街を決めておくと組み立てが楽になります。私はカターニアとトラーパニに泊まりました。


まとめ

  • シチリア5日間、カターニアを起点に東岸と西端をレンタカーで往復
  • シラクーサ(オルティージャ島)は海の透明度が印象的
  • タオルミーナは海とエトナ山を一度に見渡せる高台の街
  • 内陸のペトラリア・ソプラーナは、車だから寄れた予定外の町
  • エリチェの崖の上の城が、この旅で一番記憶に残った風景
  • ただしその城へ向かう道で細い道に迷い込み、バックで脱出する羽目にも
  • 費用の記録は残っておらず、この記事では触れていません

イタリアは何度でも行ける国ですが、シチリアは「もう一つの国」に来た感覚がありました。定番の都市を回ったあとの2回目、3回目の行き先として強くおすすめします。

なお内陸を走っていると電波が心もとない場面もありました。いま同じ旅をするなら、通信手段は先に用意していくと思います。詳しくは海外旅行のeSIM比較記事にまとめています。