5年でWi-Fiルーターを5台替えました。

自宅で仕事をすることが多いので、通信品質は死活問題です。少しでも改善しようと、いろいろ試してきた結果がこれです。

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なかには買って4か月で売却した機種もあります。うまくいかなかった話も含めて、5台ぶんの記録を残します。


5年の遍歴

時期 機種 買った理由
2021年 TP-Link Archer AX73/A 最初の1台
2022年 アイ・オー・データ WN-DEAX1800GRW 通信速度の改善
2023年 ASUS TUF-AX4200 IPv6を含む通信速度の改善
2026年4月 TP-Link Deco X50/A(2ユニット) メッシュ化
2026年8月 バッファロー WNR-5400XE6P/2SN Deco X50の不調を受けて

並べてみて気づいたことが2つあります。

ひとつは、5台のうち2台がTP-Linkで、どちらも手放していることです。

もうひとつは、一番長く使ったのがASUS TUF-AX4200だったことです。2023年から2026年まで、約3年使いました。他が1年ごとの買い替えだったなかで、ここだけ落ち着いていました。


前提:マンションの共有回線です

先に断っておきます。

住まいはマンションで、インターネットは建物の共有回線を使っています。自分で契約しているわけではないので、回線の種類や公称速度といった細かいことは把握していません。

つまりこの記事の速度の数字は、他の家と直接比較できません。上限は建物側の事情に左右されます。

それでも書く価値があると思ったのは、同じ回線・同じ部屋で機器だけを入れ替えた記録だからです。条件が固定されているぶん、機器を替えたときの差ははっきり出ます。

間取りは1LDKで、マンションの10数階です。


2021〜2023年|1年ごとに買い替えていた頃

最初に買ったのがTP-Link Archer AX73/A(2021年)でした。

翌2022年にアイ・オー・データ WN-DEAX1800GRWへ。目的は通信速度の改善です。

2023年にはASUS TUF-AX4200に替えました。このときはIPv6を含めた速度改善が狙いでした。

結果として、このASUSが一番長持ちしました。約3年間、大きな不満なく使っています。


2026年4月|メッシュ化を狙ってDeco X50へ

3年使ったASUSから乗り換えた理由は、メッシュ化でした。

1LDKとはいえ、リビングと仕事部屋が少し離れています。どちらの部屋でも通信品質を安定させたかった、というのが動機です。

選んだのがTP-Link Deco X50/A の2ユニット。価格は2万円強でした。

結果:1日2〜3回、通信が切れた

これがうまくいきませんでした。

通信が突然切れる事象が、1日に2〜3回の頻度で起きました。

一番困ったのは、仕事のウェブ会議中に突然つながらなくなることです。在宅勤務でこれは致命的でした。

切れ方には偏りがありませんでした。

  • パソコンでもスマートフォンでも発生する
  • 私でも同居人でも発生する
  • ファームウェアの更新も試したが、解消しなかった

速度自体も遅く、メッシュ化で改善するどころか、単体ルーターだったASUSより悪くなったというのが実感です。

2026年8月に売却しました。使用期間は約4か月です。


2026年8月|バッファロー WNR-5400XE6P/2SN で落ち着いた

現在使っているのがこれです。価格は2万5千円程度でした。

白いバッファローのWi-Fiルーター本体。縦置きで、下部にBUFFALOのロゴと緑色に光るランプ

棚の上に縦置きで使っています。前面下部のバーが緑に光っていれば正常です。

側面のランプ表示。AOSSボタンの下にPOWER・WIRELESS・INTERNETが緑色に点灯し、ROUTERは消灯している

側面にはPOWER・WIRELESS・INTERNET・ROUTERのランプが並んでいます。調子が悪いときに「どこで切れているのか」を目視で切り分けられるので、Deco X50で毎日切断に悩まされた後では、この分かりやすさが素直にありがたいです。

写真をよく見ると、ROUTERのランプだけ消えています。これには理由があります。

ルーターモードでは調子が悪かった

買ってすぐは、デフォルトのルーターモードのまま使っていました。ところがこれがどうも調子が悪い

ブリッジモードに切り替えたところ、一気に快調になりました。 写真でROUTERランプが消えているのは、この状態だからです。

マンションの共有回線では、建物側にすでにルーターが置かれていることがほとんどです。そこに自分のルーターをルーターモードで足すと、ルーターが二重になります。この構成は不安定になりやすく、実際に手元でもそうなりました。

図で見ると

Before|ルーターモード

インターネット 他の住戸 自室(10数階) 自分のルーター ルーター機能 ON パソコン・スマホ 共用部 建物のルーター ルーター機能 ON
⚠️ ルーターが2台。二重ルーターの状態

After|ブリッジモード

インターネット 他の住戸 自室(10数階) 自分のルーター 中継するだけ パソコン・スマホ 共用部 建物のルーター ルーター機能 ON
✅ ルーターは共用部の1台だけ

ブリッジモードにすると、自分のルーターは電波を飛ばす係に専念します。住所を配る仕事(ルーター機能)は建物側の1台に任せる、というイメージです。

💡 **マンションの共有回線を使っている人は、まずブリッジモード(アクセスポイントモード)を試してください。**機種を替える前に、この設定ひとつで解決する可能性があります。

Deco X50と同じくメッシュ対応の2台セットです。バッファロー公式によると主な仕様は次のとおりです。

項目 内容
規格 Wi-Fi 6E(11ax)トライバンド
最大速度 6GHz 2401Mbps / 5GHz 2401Mbps / 2.4GHz 573Mbps
有線 INTERNET 2.5Gbps / LAN 1Gbps ×3
メッシュ Wi-Fi EasyMesh
想定環境 3階建4LDK・115㎡・30台・10人まで

IPv6はIPoE/IPv4 over IPv6に対応し、v6プラス・OCNバーチャルコネクト・transix・クロスパスなどが挙げられています。

実測:下り200Mbps程度で安定

通信品質が安定し、速度も大幅に上がりました。

手元の実測は下り200Mbps程度です。測定条件は次のとおりで、条件を揃えた計測ではありません。

  • 無線で接続したスマートフォン
  • ルーターから3m程度離れた位置
  • Speedtestアプリで計測

前述のとおり共有回線なので、この数字自体を他所と比べても意味はありません。ただ、同じ部屋・同じ回線で、Deco X50のときとは体感が明確に変わりました

そして何より、ウェブ会議中に落ちなくなりました


学んだこと

メッシュが悪かったわけではない

ここは誤解しやすい部分なので、はっきり書いておきます。

Deco X50もメッシュ、いま使っているバッファローもメッシュです。 同じメッシュ構成で、結果が正反対になりました。

「メッシュにしたら不安定になった」ではなく、**「メッシュ製品を替えたら安定した」**というのが正確なところです。リビングと仕事部屋の両方をカバーしたいという当初の目的は、いまの機種で達成できています。

機種を替える前に、設定を疑う

今回いちばんの発見はここでした。同じ機種でも、モードひとつで挙動が変わります。

正直に書くと、Deco X50のときにブリッジモードを十分に試したかどうか、私は自信がありません。もし同じ二重ルーターの状態で使っていたのなら、あちらも設定次第で違う結果になった可能性は否定できません。

それでも、4か月間ウェブ会議が落ち続けたという事実は変わりませんし、その間に業務が止まったコストも戻ってきません。ただ、これから同じ症状で悩む人には、買い替えの前に設定を確認してほしいと思います。

相性が悪いメーカーはある

5台使ってみて、TP-Linkは自分と相性が悪いという結論になりました。今後買うことはなさそうです。

もちろん、これは私の環境での話です。TP-Linkは広く使われているメーカーですし、同じ機種が別の家では問題なく動いている可能性は十分あります。

それでも、2台買って2台とも手元に残らなかったという事実は、自分にとっては十分な判断材料になりました。

在宅勤務なら、ルーターは削るところではない

4か月で売却した2万円強は、決して安くありません。

ただ、ウェブ会議が1日2〜3回落ちる状態を続けるコストのほうが、明らかに大きかったと思っています。仕事に使う以上、ここは妥協しないほうがいいというのが率直な感想です。


まとめ

  • 2021年から2026年で5台。在宅勤務なので通信品質を優先してきた
  • 一番長持ちしたのはASUS TUF-AX4200(2023〜2026年の約3年)
  • TP-Link Deco X50は4か月で売却。1日2〜3回切れ、ウェブ会議中にも落ちた。PC・スマホ問わず、同居人でも発生。ファーム更新でも直らなかった
  • 現行のバッファロー WNR-5400XE6P/2SNは安定。無線・3m・Speedtestで下り200Mbps程度
  • メッシュが原因ではなかった。同じメッシュ構成で結果が逆転した
  • ルーターモードでは不安定だった。ブリッジモードに切り替えて解決。マンションの共有回線では二重ルーターになりやすい
  • 5台中2台がTP-Linkで、どちらも手放した。あくまで自分の環境での相性の話

マンションの共有回線という前提があるので、数字はそのまま参考にはならないと思います。それでも、同じ条件で機器だけを替えた比較として、どこかの役に立てば幸いです。

在宅の作業環境まわりでは、UGREENの縦置きPCスタンドRealforce R4HD21についても書いています。