イタリアで「崖」と「海の色」を一度に見たいなら、このエリアだと思います。

2019年6月、ナポリを拠点にカプリ島とアマルフィ海岸を7日間かけて回りました。7年前なので料金もダイヤももう当てになりませんが、景色の記憶だけははっきり残っています。

なお、これはシチリアをレンタカーで回った旅の続きにあたります。シチリア最終日にカターニアから空路でナポリ入りしました。

⚠️ この旅行は 2019年6月のものです。料金・運航ダイヤ・入場条件などは変わっている可能性が高いので、実際に行かれる際は必ず最新情報をご確認ください。

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旅程のまとめ

日程 行き先
1〜2日目 ナポリ
3〜4日目 カプリ島 → ソレント
5日目 ポジターノ → アマルフィ
6〜7日目 ソレント → ナポリ

カプリ島へは、アマルフィ海岸方面はで移動しました。

費用は当時から記録していなかったので、この記事に金額は出てきません。


ナポリ|海に浮かぶ城と、本場のピッツァ

拠点にしたのがナポリです。

海に突き出した岩の上に建つ卵城。手前は大きな岩がごろごろした海岸

海に突き出すように建っているのが卵城カステル・デローヴォ)。街のすぐ横に、こういう建造物があります。

そしてナポリといえばピッツァです。

薄い生地のピッツァ・マルゲリータ。中央にバジルの葉が乗っている

マルゲリータ。日本で食べるピッツァとは生地の軽さが違い、一枚があっという間になくなります。


カプリ島|青の洞窟に入れた日

ナポリから船でカプリ島へ渡りました。

カプリ島の港。停泊する小舟の奥に切り立った山と街並みが見える

港に着いた時点で、背後にそびえる崖の迫力に圧倒されます。

青の洞窟

カプリ島の目玉が青の洞窟グロッタ・アッズッラ)です。入口が非常に低く、波が高い日や潮位によっては入れないことで知られています。

この日は入ることができました。

青の洞窟の内部。海面全体が発光しているように青く光る

海面そのものが光っているように見えます。

入るときは船頭さんと私の2人だけを乗せた手漕ぎの小舟でした。狭い入口をくぐって中に入ると、音が変わって、この光景が広がります。

島の周囲には他にも洞窟があり、その周りの海の色も印象的でした。

大きな洞口に入っていく観光ボートと、透けたターコイズブルーの海

ファラリオーニの奇岩

島の高台から見えるのが、カプリの象徴として知られるファラリオーニの岩です。

海から突き出す巨大な岩(ファラリオーニ)と、周囲に浮かぶヨット

海から岩が突き出しているだけなのですが、海の色と岩の大きさだけで風景が成り立っています。


ソレント|崖の上の街

カプリ島から戻り、拠点をソレントへ移しました。

崖の下に広がる港とヨットの列。奥に霞むヴェスヴィオ山

ソレントは崖の上に街があり、港はその下という構造をしています。この高低差そのものが、この地域の風景をつくっています。

写真の奥に霞んで見えているのがヴェスヴィオ山です。


ポジターノ|崖に張りつく街

そして、このエリアで最も印象に残った景色がここです。

斜面にびっしりと家が並ぶポジターノの街。眼下に海とビーチが広がる

ポジターノ。崖の斜面に家がびっしりと張りついています。

シチリアではエリチェの崖の上に建つ城が一番でしたが、同じ「崖の上の建造物」を街の規模でやっているのがここでした。

平らな土地がほとんどないのに、そこに街をつくってしまった。その無理が、そのまま景色になっています。


アマルフィへ|途中の山道から見た海岸線

ポジターノからアマルフィへは車で移動しましたが、途中で山側の道に立ち寄りました。

このあたりは「神々の道(Sentiero degli Dei)」と呼ばれるトレッキングコースで知られるエリアです(アマルフィ海岸)。

「Falesia «degli Dei» Climbing Area」と書かれた案内板

ちなみにこの看板はトレイルの標識ではなく、クライミングエリアの注意書きでした。「degli Dei(神々の)」という名前が、この一帯に付いているのが分かります。

山道から見下ろすアマルフィ海岸。海に向かって山の稜線が落ち込む

実際に歩いてみると、ずっとこの景色が続きます。道から海までが一気に落ちているので、高さがそのまま迫力になります。

途中では放牧されているヤギとすれ違いました。観光地然としていない、素朴な山道です。


ナポリの人形病院

旅の終盤はナポリに戻りました。街歩きで印象に残っているのが、ここです。

「OSPEDALE DELLE BAMBOLE(人形病院)」の看板が掲げられた店の入口

看板には「OSPEDALE DELLE BAMBOLE(人形病院)」とあります。壊れた人形を修理する工房です。

中にも入ってみました。

壁一面の棚に並べられた無数の人形の頭と体のパーツ。「IN ATTESA DI TRAPIANTO」の札が下がる

棚という棚に、修理を待つ人形の頭や手足が並んでいます。写真の中央に下がっている札には「IN ATTESA DI TRAPIANTO」、つまり「移植待ち」と書かれていました。

病院という名前が比喩ではなく、そのまま運用されている。正直かなり異様な光景でしたが、同時に妙な説得力がありました。

海と絶景ばかりの旅程のなかで、この一角だけ毛色が違って記憶に残っています。


動線について

このエリアを回るうえで、移動手段の組み合わせが少しややこしいので書いておきます。

カプリ島は船でしか行けません。ナポリからもソレントからも便がありますが、当日の海況に左右されます。

アマルフィ海岸は車が便利です。ポジターノもアマルフィも斜面の街なので、行き来には海沿いの山道を走ることになります。

そして拠点を分けるのが結果的に良かったです。前半はナポリ、中盤はソレント、最後にまたナポリ。ソレントを挟むことで、カプリ島にもアマルフィ海岸にも近い位置から動けました。

このエリアを回るなら、ナポリとソレントで宿を分けるのは検討する価値があると思います。


まとめ

  • ナポリを拠点に、カプリ島は船、アマルフィ海岸は車で移動
  • 青の洞窟は入口が低く、入れない日もある。この日は入れて、海面が光る光景を見られた
  • ポジターノの崖に張りついた街並みが、このエリアで一番の景色
  • ポジターノ〜アマルフィ一帯には「神々の道」というトレッキングコースがある
  • ナポリの人形病院は、絶景続きの旅程のなかで異彩を放っていた

定番の観光地ですが、定番なだけの理由があるエリアでした。シチリアと組み合わせると、同じイタリアでもまったく違う二つの顔を一度に見られます。

船・車・徒歩と移動手段が入り混じるエリアなので、いま行くなら通信手段は先に用意していきます。詳しくは海外旅行のeSIM比較記事にまとめています。