手に持たずに撮れるカメラが欲しくて買いました。

2025年にInsta360 GO Ultraを購入しました。価格は6万円強です。目的は街歩き用で、首から下げたストラップにマグネットで装着して使っています。

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すでにDJI Osmo Pocket 3を持っているのに、なぜもう1台買ったのか。使い分けはどうなっているのか。同じ旅行で2台を併用した実際のデータが手元にあるので、そこから書きます。


「撮りっぱなし」がどういう数字になるか

2025年末から2026年初のアイスランド旅行で、GO UltraとOsmo Pocket 3を両方持って行きました。撮影した動画の数を数えたのが以下です。

GO Ultra Osmo Pocket 3
本数 97本 345本
合計 677分 308分
1本の中央値 242秒 30秒

本数は3分の1以下なのに、撮れた尺は2倍以上あります。

Osmo Pocket 3の中央値が30秒なのは、撮りたいものを見つけて構えて、撮り終えたら止めているからです。対してGO Ultraは中央値が約4分。回し始めたら、しばらく止めていないということです。

首から下げていると、撮り始めたことも止めることも意識から外れます。ここが両者の一番大きな違いでした。


良かったのは、とにかくコンパクトなこと

カメラ本体は国内正規代理店の仕様52.9gとされています。

この軽さが効いていて、首から下げて撮りっぱなしにしていても、あまり邪魔になりません。しばしば撮影していること自体を忘れます。

厚手の手袋をした手がOM-3を構えている。胸の高さから撮影されている

これはGO Ultraが撮っていた映像の1コマです。写っているのは別のカメラ(OM-3)を構えている自分の手でした。

つまり、写真を撮ることに集中している間も、GO Ultraは勝手に回り続けています。これが「手に持たずに撮影できる機材が欲しかった」という購入理由に対する答えでした。

夕暮れの岬。砂利の丘の先に海と岩が見え、右手にカメラを持った手が入っている

同じ構図がもう1枚。右下に自分の手とカメラが写り込んでいます。胸の高さから、歩いている自分の視点がそのまま残るのがこのカメラの性格です。

ダウンジャケットの両腕の間に、水平線に沈む夕日と海が見えている

こちらは自分の両腕がフレームの左右に入っています。構図を作っていないので、腕も服も入ったままです。そのぶん、そのとき自分が何を見ていたかがそのまま残ります。

セルフレジの前で缶を持っている手元。胸の高さから撮影されている

風景だけではありません。買い物のような何気ない場面も、意識せずに残っています。旅行から帰ってから見返すと、こういうカットのほうが面白かったりします。


作例|アイスランドで撮れたもの

以下はすべて、首から下げたまま撮れていた映像から切り出したものです。構えて撮ったカットは1枚もありません。

黒い砂浜の先に夕焼けの空と波が広がっている

黒砂海岸の夕暮れです。空の階調はしっかり出ています。

氷河湖の岸に打ち上げられた氷の塊と、遠くに夕日を受けた雪山

氷河湖。日没直後の暗い条件ですが、氷の質感と遠景の雪山が残りました。ここまで暗いと粗さは出ますが、記録としては十分だと思います。

湯気の立つ乳青色の温泉と、その上に架かる橋。湯に浸かった高さから撮影されている

こちらはBlue Lagoonという温浴施設内でのショットです。温水に浸かりながら撮影しています。本体はIPX8(水深10m)なので、こういう場所でも気を遣わずに下げたままにできます。手持ちのカメラでは、まず濡らす覚悟が要る場面です。


気になった点

画質はOsmo Pocket 3と比べると見劣りする

正直なところ、同じ旅行で撮った2台を並べると差があります

ただしこれは、6万円台のカメラ同士を直接比較した場合の話です。比較しなければ、そこまで悪くありません。この記事に載せた写真は、すべてGO Ultraの映像から切り出したものです。

センサーは公式仕様1/1.28インチとされています。Osmo Pocket 3は1インチなので、素の受光面積で差があるのは仕方のないところだと思います。

用途が違うので、私はここを致命的な欠点だとは思っていません。手に持たずに撮ることと引き換えに払うコストという理解です。

バッテリーは本体だけだと足りない

公式仕様ではカメラ単体で4K撮影60分、アクションポッド装着時で170分とされています。

私はアクションポッドを使っています。11時間分を撮ろうと思うと、本体だけでの運用は現実的ではありません


本当の課題は「撮った後」

ここが一番正直に書いておきたい部分です。

11時間分撮って、私は全部を自分の目で見返してはいません。

撮りっぱなしのカメラは、撮ること自体はほぼ無コスト(ストレスフリー)になります。その代わり、見返すコストが撮影時間ぶん丸ごと残ります。97本11時間というのは、まともに確認するだけで丸一日仕事です。

現実的な答えは、AIに拾わせることだと思っています。実際、この記事に載せた写真も、97本すべてから機械的にサムネイルを起こし、AIに絞り込ませて選びました。人力で11時間を流し見していたら、この記事は書けていません。

「撮りっぱなしにできる」と「撮ったものを使える」は別の問題です。 GO Ultraを買うなら、後者をどう処理するかまで考えたほうがいいと思います。


スペック

アーキサイト(国内正規代理店)の仕様より抜粋します。

項目 内容
センサー 1/1.28インチ
動画 4K 3840×2160@60fps
重量 本体52.9g / アクションポッド108.5g
バッテリー 本体4K60分 / ポッド装着時4K170分
防水 本体IPX8(水深10m)/ ポッドIPX4

3台の使い分け

私はカメラを3台持っていて、役割が分かれています。

機材 役割
Insta360 GO Ultra 首から下げて撮りっぱなし
DJI Osmo Pocket 3 構えて撮る動画
OM-3 写真

GO UltraとOsmo Pocket 3は価格帯が近く、どちらか一方でいいのではと思われるかもしれません。実際に併用してみると、撮り方そのものが違うので競合しませんでした。

冒頭の写真がその答えです。OM-3で写真を撮っている自分を、GO Ultraが勝手に撮っている。 これは1台では成立しません。


まとめ

  • 2025年に6万円強で購入。目的は街歩き用で、手に持たずに撮れる撮影機材が欲しかった
  • 首から下げたストラップにマグネットで装着して使っている
  • 本体52.9gと軽く、下げっぱなしでも邪魔にならない。撮影していることを忘れるほど
  • アイスランドでは97本・677分を記録。中央値は約4分で、Osmo Pocket 3(30秒)とは撮り方が違う
  • 画質はOsmo Pocket 3と比べると見劣りするが、比較しなければ十分
  • バッテリーはアクションポッドが実質必須
  • 一番の課題は撮った後。11時間分を見返す手段を決めておいたほうがいい

「手に持たずに、その日の視点をまるごと残したい」という目的が明確なら、良い選択だと思います。逆に1台で全部やりたい人には向きません。画質を優先するなら別の機材になります。

3台まとめての比較は旅にカメラを3台持っていく理由にあります。

同じ旅行で併用したもう1台については、DJI Osmo Pocket 3のレビューにまとめています。旅程そのものは冬のアイスランド旅行記です。